Wednesday, July 26, 2006

かつら



鬘(かつら)とは、人の頭部に乗せることで、ある一定の効果を生み出すために作られた、人工的な髪の毛の類。俗にヅラとも言われる。

かつらには、実際の人間の髪(人毛)を利用して作られたものや、ポリエチレンなど化学繊維(人工毛)を利用して作られたもの、またその二つを混合しそれぞれの特徴を活かそうとしている鬘など様々な鬘が存在する。

近年は、お手軽な値段で購入することが可能な育毛剤や発毛剤などの台頭により、頭皮がむき出しになっている部分を隠蔽することを目的とした高額な鬘は倦厭され、その需要は薄まっている。

過度のストレスや年齢による生理現象として、また親の遺伝などにより頭部の一部分、全体の毛の発育が極端に遅れることによって生じる『ハゲ』という現象に悩んでいる男性・女性が増えてきている。また、そういう自然現象によって生じた『ハゲ』を一種の恥部と思うような男性・女性は数多い。そういう人たちの恥部隠蔽を目的とした需要を満たすために、鬘が利用されている場合がある。

弊害として、鬘一つの値段が高額であることが上げられる。約50万円から100万程度が相場である。自分の頭部にフィットするような鬘を作らなければいけないため、大体全てが受注生産になるためである。また、中国などの海外製品の鬘の相場は一般的に安いと言われている。しかし、その分質の低い製品も多く見られ、ハゲの人たちの需要を十分満たすことが難しいとも言われる。

夏場や梅雨時、雨が降るような湿気の多い日などは鬘を着用していると頭部が極端に蒸れるという現象に見舞われることもある。こういう現象に見舞われた場合、一度鬘をその場で外すなどし、頭部の汗や汗で濡れた鬘などをハンカチなどを拭かなければ、頭部に痒みをもたらすなど一定のダメージを与え、また鬘の品質自体も低下させるおそれが生じる。これが自分にとって重要な人(上司や交渉先のお偉いさん)と面会していたり、通勤通学中などの鬘を外すことの出来ない、または難しいと思われる状況に起きる可能性を十分に考慮しなければ行けない。こんな状況に陥った場合、トイレなどに駆け込む必要があるため、これも鬘が倦厭される理由である。

常に着用しているため少し鬘が後ろ・横にずれることがあっても、その着用者が気づかない場合がある。ある相手と話していたりする場合、相手の人間はその人との人間関係を損ないたくないという気持ちが働き、そのことには触れないが、返って人間関係をぎくしゃくさせてしまう可能性がある。

以上のような弊害や、発毛剤や発毛剤の台頭によりその需要は下火になりつつある。



テレビの暴露番組や、その他のバラエティ番組で「あの芸能人は鬘を被っている」などの話のネタとして『鬘』が持ち出されることもある。芸能人でまたタモリといったタレントは、自分が鬘を被っているタレントではないかという噂を逆に利用して、話のネタとして利用している場合もある。また、自ら鬘を被っていると告白した芸能人に、綾小路きみまろなどがいる。

そして、生放送中にオウムが頭上に飛来し、鬘を持ち去るという事件があり、後日ニュース番組中に自らの鬘を取り去り、自らがハゲであることを告白した関西テレビの男性アナウンサー山本浩之などもいる。

2006年4月26日に建築士法違反で逮捕された耐震偽装で渦中のA被告(5月17日起訴)が逮捕翌日東京拘置所に向かった際、頭の見た目がそれまでとだいぶ変わっていてスキンヘッドになっていた。逮捕され身柄拘束された者に散髪に向かうような余裕などあるわけがなく、また、飲み込んで自殺する恐れがある、カツラ内部に隠し物ができるということから拘置所にはカツラを持ち込むことができない。ということで、かねてから各場所で話題となったヅラ疑惑が限りなく黒となった。実際、フジテレビの夕方のニュースでは安藤キャスターが「容疑者はカツラをはずした」とはっきりと述べ、また日刊スポーツは一面に「素っぴん頭」と大々的に文字を載せた。その他、「ありのままの姿」などの表記もあった。なお、TBSの朝の番組「みのもんたの朝ズバッ!」で、司会のみのもんたは「彼の頭は最初から怪しいと思ってましたよ。フジテレビの8時の番組では司会者がなんとコメントするんでしょうね」と言ったが、そのフジの番組では、司会者はA被告についてなぜかノーコメントを貫いた。

また、ボクシング小口雅之選手が、試合中に髪の毛がズレるハプニングが発生。鬘を被って試合を行ったことが発覚し、思わぬカミングアウトとなった。